ウィリー・ネルソン/COUNTRY MUSIC (2010)
先月末にマリファナ所持で逮捕されちゃったアウトロー・カントリーの大御所ウィリー・ネルソン(Willie Nelson)の今年のCDをせっかくなんで逮捕記念?に聴いてみました。
最近はジャズやらロックやら節操なくいろんなコラボをやっている人ですが、このCDはもろカントリー、しかもちょっとブルーグラスっぽいあたりまで行ってます。エレクトリックな要素はなし、アコースティック全開です。
上質なオールド・タイム・カントリーといった感じですね。CDのタイトルに偽りなしの、本物のカントリー・ミュージックって感じがひしひしとします。Willie Nelsonのヴォーカルは年齢を感じさせない相変わらずの声で、良い感じです。
少し重めでダークな感じにまとめた5曲目のSatan Your Kingdom Must Come Downが、今の時代の気分になんとなく合っていてひき込まれます。
長年愛用しているナイロン・ギターのあの音色も随所で聴けます。このギターが壊れる時が彼のバンド/ツアー生活が終わる時、というメンバーもいるほど、Wille Nelsonといえばこのギター、欠かせないギター。だいぶガタが来てるので、このギターが壊れる前に、一度ライブを見ときたいです。
バックの演奏もツボをおさえた聴きやすいものになっていて、特に1曲目のMan With The Bluesや10曲目のPistol Packin' Mamaでの景気の良いフィドルの演奏や、7曲のFreight Train Boogieの勢いのあるブギ・ベースのグルーヴとそれに絡むハーモニカがものすごくカッコよいです。
Freight Train Boogieは、ケイシー・ジョーンズ(Casey Jones)という死んじゃった蒸気機関車の技師についての歌で、ものすごくブルーグラスっぽい曲。アコースティック楽器でうまく機関車に乗ってるような雰囲気のリズムを出してます。
このCDのメンバーでのライブを見たいなぁ~
マリファナで逮捕されちゃったけど、もはやこんな人だから日本で観るのは不可能だし、地元テキサスで観たいです。
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